レイ ブラッドベリ
筑摩書房
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あらすじ
1. 幼い刺客
母親が、自分の赤子に殺されると出産直後に半狂乱に。
馬鹿なことを、と思っていたら彼女は階段から転落死し、父親も睡眠薬が効いてる最中にガス中毒死してしまった。
2.用心深い男の死
主人公は血友病で、出血すると止まらない。元カノの麻薬スキャンダルを暴く小説を書いてたら、日光浴中にサンオイルと偽って麻酔薬を塗られ、背中を爪で傷付けられて失血死した。
3.わが怒りの炎
殺された男の一人称。警察や記者や居合わせた妻がごちゃごちゃやるが、結局事件の真相は不明。
4.悪党の処理引き受けます
ダウザーが悪党の子分を引き離し、親玉を誘拐。悪党の親玉は彼に翻弄されているうちに頭がおかしくなって夜警を殴って逮捕さ
5.悪党どもは地獄へ行け
ダウザーが4人の悪人を騙して、自分の手は汚さず3人死亡、1人警察署送りにする話。
6.長い夜
ナチの手先が自分の正体を嗅ぎつけた男を殺害し、ドイツ人を煽動して主人公を殺そうとするが、ライム酒の匂いで犯人だとばれ、主人公のナイフで殺される。主人公は逮捕される。
7.屍体カーニバル
サーカスに出ていた結合双生児の男が片割れを殺され、犯人を捜すためにサーカスへ戻ってきた。犯人は男の恋人で、意味深な台詞の後空中で回転する演技の途中で話が終わる。
8.地獄の三十分
目が見えなくなり婚約者をとられた男が、30分も部屋の中で追い掛け回された挙句殺される。犯人は婚約者を奪った男で、被害者を罵って怒りを買い、彼もまた失明させられた為時間がかかったのであった。
9.はるかな家路
間男を呼び込んでいる嫁に人を殺したと嘘をついたら、嫁がそれを利用してその辺ののんだくれを銃殺、罪を押し付けられるが、ねずみで脅したら白状した。
10.生ける葬儀
兄が死に際に作成した特製棺桶に入ってみたら、それは自分用の葬送マシーンで、麻酔をかけられ血を抜かれ、埋められて死亡。
11.ぼくはそれほどばかじゃない !
主人公が人殺ししたが、ばかだと思われているので疑われず、罪をなすりつけた際逃げ出した男を捕まえてくびり殺したので、真相は闇の中。
12.トランク・レディ
トランクを空けたら女性の死体が入っていた。彼女は叔父の娘で、彼は妻をお産の際に亡くしたことで自分の子供を恨んでいた。
13.銀幕の女王の死
女優が毒を飲んで死んだ。彼女は死に際にカメラを睨んでいたのだと思われたが、実際はカメラマンを睨んでいたのだった。犯人は真相に気づいたスタッフを殺害するが、フィルムに残されたダイイングメッセージで露見する。
14.死者は甦らず
ギャングが誘拐した女性が手違いで死亡し、裏切った手下が手引きして彼女を誘拐し身代金を奪おうと考えていた他のギャングが乗り込んでくる。彼らは殺害されるが裏切り者は死体を海に沈め、ボスの怒りを買う。裏切り者は始末されるが、女性の死を儚んだボスもまた海へと消えていった。
15.お菓子の髑髏
元闘牛士の爺さんが、好きな女性に近寄る男を闘牛用の剣で殺害し、1年後に探しにきた友人もまた殺そうとするが、反撃にあい剣で刺される。
感想
悪夢のカーニバルと内容は同じ。今年逝去したレイモンド・ダグラス・ブラッドベリを偲んで。